はずれなければ、ずうっとしたままでいいのですか?
プラグが目の表面と触れて異物感を感じたり、
目やにやかゆみがひどくならない限り、装着可能です。
プラグをしたことで鼻涙管が乾いてしまったり、
体に悪影響はないのですか?
鼻涙管は粘膜組織なので、プラグをしたことにより乾いてしまうということはありません。シェーグレン症候群の患者さんの場合は、目だけでなく口や鼻の粘膜分泌が低下しますので、病気のために鼻や口が渇きます。この治療が始められてまだ10年ほどですので、プラグ装着による20年後、30年後のデータはありません。とくに違和感やトラブルが生じない限り問題はないであろうと学会や研究会、専門医の間では考えられています。
涙の出口をふさいだことで、さらに涙の出る量が少なくなってしまう・・・ということはありませんか?
現在、そのようなプラグの装着による涙の減少は報告されていません。
はずしたくなったら、すぐはずせるのですか?
装着した眼科で、簡単にはずせます。絶対に自分で行わないでください。まれな例ではありますが、プラグが奥深くに入り込んでしまい炎症をおこしてしまったときなどは、手術で取り出すことがあります。
一度プラグを装着したのですが、はずれてしまいました。
ほかに涙点をふさぐ方法はありますか?
縫合したり、焼いてふさぐ方法がありますが、いずれも注射の麻酔が必要です。プラグサイズを大きくして再度挿入してみることをおすすめします。担当医とよく相談してください。
違和感や異常を感じたら、すぐに眼科へ
痛む、腫れてきた、違和感を感じる、ごろごろする。充血する、目やにがふえた、かゆみがある。などの症状がみられたら、眼科を受診してください。サイズや形が合わない場合には、プラグが目の表面を傷つけてしまう場合がありますので、装着しなおすか、あるいははずす必要があります。
涙点プラグの治療は、ドライアイに悩む多くの患者さんに喜ばれています。担当する眼科医も、とてもいい治療が、保険適応で広くできるようになり喜んでいます。ただし、ごく小さなプラグですが、人間の体に対しては異物となります。快適な治療となるように、とくにトラブルを感じていなくても、定期的に眼科を受診しましょう。